さて、建物も人間と同じで年月を重ねるにつれ病気になったり、怪我をしたりといろいろな部分 が傷つき、損なわれてきます。それだけに診察を受け計画的に治療することが大切になります。その診察に当たるのが建物の健康チェック(事前調査)です。
症状としては、最初のうちは比較的軽い塗膜表面の汚れや光沢(つや)の低下などが現れ、次の段階として塗膜の割れや剥がれが生じるようになります。 しかも、このような時期になるとコンクリートやモルタルなどの下地自体にもひび割れや浮きなどが発生してきます。 そして最後に、コンクリートにひび割れが発生し、鉄筋が錆びて漏水を引き起こすまでになり、建物の生命を脅かすほど深刻な事態に陥ってしまうのです。 
 
 
 この事前調査で、建物の健康状態をあらゆる角度からチェックし、軽傷なのか、重傷なのかを的確に判断する必要があります。 そしてその判断のもとに効果的でより効率の良い改修工事を行う施工手順(改修塗装仕様)を組まなければなりません。 この改修塗装仕様の善し悪しが、素晴らしい建物へ変身できるかできないかの決め手になります。
適確な調査と仕様に基づいて行われる改修工事は、建物の美観を回復させるだけでなく、資産価値を高め、長期間に亘って建物を劣化から保護、延命させ、次回の改修工事までの期間を長くし経済的にも有利になります。

調査報告書 実例
第1章 建物概要
第2章 建物の診断結果と劣化状況

2.1 躯体の劣化状況

2.2 シーリングの劣化状況

2.3 既存仕上げ材の劣化状況

2.4 鉄部の劣化状況

2.5 その他の劣化状況

2.6 防水材の劣化状況

2.7 総合劣化度判定

2.8 総合評価レーザーチャート

第3章 劣化状況写真

     3.1 調査写真外壁

     3.2 調査写真 防水

第4章 下地処理工程及びシーリング工程

4.1 下地補修工事工程

4.2 シーリング材打替工事工程

4.3 外壁他塗装工事工程

4.4 防水下地処理工程

第5章 参考塗装改修仕様

第6章 参考防水改修仕様