まずは専門家による建物の調査診断を行ないます。目視して分かることだけではなく、コンクリート内部の様子や壁面タイルの浮きの有無なども調査し、劣化状況を正しく把握することが大切です。
調査の結果を修繕委員会などでしっかりと把握、理解し、どの工事から優先度を上げて実施するかを決めます。また調査の結果と委員会での検討の状況は、お住まいの皆様全員へ広報し、大規模修繕工事実施を管理組合総会で決議する前に住民全体が状況を把握し、合意形成が得られる状態を作りだすことがとても重要です。
このマンションでも、このプロセスをしっかりと踏むことで、お住まいの皆様の納得感を高めることができました。
なお工事範囲を決める上でのキーポイントは検討する工事に足場が必要かどうかです。足場が必要な工事はまとめて行なうことが費用的にも効率的です。
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