マンションのリフォームには、一戸建ての改装とは違うさまざまなメリットがあります。例えば、マンションの躯体はRC(鉄筋コンクリート)造や鉄骨といった頑強な構造なので、木造住宅のように耐震や強度不足のための補修をする必要がなく、その分の予算を、間取りやデザイン性の変更に大きく向けることができます。新築のマンションや一戸建てを購入して住み替えるよりも割安で、家族にぴったりの住環境に一新することができ、同じ予算を費やすなら、新築以上のグレードの住まいにできます。また、一戸建てと違って、階段を昇り降りする必要がなく、フラットで移動が快適な環境にできることも魅力です。マンションをリフォームすることは、与えられた間取りに合わせて暮らすのではなく、住む人に合わせた快適な間取りで暮らすこととも言えます。
最近では、リフォームを目的に中古マンションを購入するケースも増えています。これは、新築では得難い魅力的な立地条件の中古マンションが多く出回っていることが背景としてあります。中古マンションでも、リフォームによって自分たちに合った住まいにできるますが、
マンションゆえの難しい点もあります。マンションには専有部分と共用部分があり、リフォームをできる場所とできない場所があります。例えば、構造躯体の壁に穴を開けたり、天井を削って高くしたり、玄関や窓を移設したりはできません。排気や排水の場所も動かせないので、水回りを移設する際には、そこへのルートが確保できる範囲で行うことになります。また上下左右に対する騒音に配慮したり、管理組合への届け出が必要だったりもします。
|
|
|
|